結果を出したいアスリート必読!意識すべきは栄養よりもまずは「食べ方」

心も体も食べた物からしか作られない

 

アスリートは日々「強くなりたい」「結果を出したい」と考えながら競技に打ち込んでいます。その中でも意外に盲点なのが食事の「栄養」ではなくて「食べ方」です。

食事が大切なことは、きっと多くの人がご存知でしょう。確かに食事はとても大切です。なぜなら私たちの心と身体、血液、筋肉、骨、細胞のひとつひとつ、分泌されるホルモンに至るまですべて食べたもので作られているからです。これらは、食べたものからしか作られません。

 

良質なものを食べれば良質な心と身体が育まれます。やる気に満ちあふれ、集中力も増すでしょう。反対に乱れた食事は乱れた心と身体を作ります。

 

乱れた食事といえば、そうですね、たとえば夜ご飯に塩分や脂質の多い食事をついつい食べ過ぎてしまったとき、目覚めの悪い朝を迎えた経験はありませんか? 身体はむくんで重かったり、気持ちはやる気とは無縁の無気力状態。「このまま布団から出たくない……」とすら思ってしまいます。

 

改めて意識をして考えてみると、食の見方が変わってくるかもしれません。

 

栄養素を考える前に……

 

私は元格闘家で、現在はアスリートを中心とした食事のサポート指導をしていますが、選手やクライアントから「何を食べたらいいの?」「どんな栄養素を摂ればいいの?」と聞かれることがよくあります。

 

もちろん食べる物の質やバランスはとても大切です。しかし、その前に考えてほしい、もっと大切なことがあります。

それは、食事のとき「どんな気持ちで食べているか」です。

あなたは朝昼夜の一日3食、どんなことを考えながら食べていますか?

 

この点に気づく以前の私は、試合前になると「体重が増えるかな」「野菜から食べれば太らないかな」「夜の練習行きたくないな……」と、食事をカロリーや栄養素で考え、食べることが楽しみでありながら一方で不安を抱え、食事を他の時間とは切り離して捉えていました。

 

「食べ方」を意識するようになってからは「しっかり食べたから練習もがんばれる」「食事がエネルギーとなり私の筋肉や血液を作ってくれている」「最高の練習ができる。最高の試合にする」このように考え方が変わりました。この変化は、メンタルの強化だけではなく消化吸収能力にも大きな影響を及ぼします。

 

食事は口で咀嚼して食道を通り、胃で消化、小腸大腸で栄養を消化吸収して、肛門から便を排泄します。

胃腸は何で作られているか知っていますか?

胃腸は筋肉で作られています。

ストレスを感じると筋肉は収縮するように、ストレスを感じながら食事をすると胃腸の動きが鈍くなり消化吸収能力は低下してしまいます。

ですから、まずは美味しく楽しく食べることで消化吸収力をアップさせましょう。せっかく栄養価の高い食事でも身体が消化吸収してくれなければ、意味をなさないですからね。

 

食事の心構えはトレーニングの一部

 

「この食事が最高のパフォーマンスを生んでくれる」「しっかり食べたから次のきつい練習も絶対に乗り越えられる」と、食事とパフォーマンスイメージを繋げていけば、いつもの食事が結果をつかむ心と身体を育んでいきます。食事は栄養補給ととらえるのではなく、毎日できるイメージトレーニング、胃腸のトレーニングとも言えるのです。

 

「強くなりたい」「結果を出したい」と考えるのでしたら、まずは食事に対する心のあり方こそ重要であり、すぐに実践できる最高の手段です。

 

高橋藍

元初代SHOOT BOXINGフライ級女子王者。現在は選手時代の過酷だった減量の経験と一般社団法人食アスリート協会シニアマスターで学んだ活動実績で多くの格闘技選手やアスリートの食事サポート指導を行う。